採否を左右する!「職務経歴書」のポイント(3)
前回までに、履歴書と職務経歴書の違い、「職務経歴」の書き方についてご案内しました。
今回は、全体のレイアウトや他に記載すべき内容等についてお伝えします。
職務経歴書に必要な項目
職務経歴書は、定型のフォーマットがありません。
自分で記載する項目を判断し、レイアウトも考えることになります。
ここでは、職歴以外の記載すべき項目について紹介します。
1. 職務要約
職務経歴書の初めに、職歴を要約した文章を記載します。
採用担当者がはじめに目を通す部分なので、職歴を端的にアピールできます。
あまり長くならないように、3-4行程度でまとめると良いです。
2. 活かせる経験・スキル
新しい会社で、自分がどのように活躍できるのか、自分のスキルをアピールする項目です。
前職とは全く別の分野へのチャレンジであっても、目標に向かって試行錯誤した経験や、仲間とのコミュニケ―ションなど、共通するスキルがあるはず。
「自分が入社したらこんなことができる」というような、読んだ担当者が採用したくなるような、ポジティブな内容を載せましょう。
3. 免許・資格
その分野で活かせる資格がベストですが、簿記や語学など、広く活かせる資格もアピールになります。
もし資格取得の勉強中であれば、取得予定(〇月)等と記載しても良いでしょう。
あまりアピールできる資格が無い場合は割愛します。
(履歴書を提出しない場合は割愛せず、自動車運転免許だけでも記載した方が良い)
4. 自己PR
「活かせる経験」でも自己PRを書いていますが、他のアピールポイントを「自己PR」欄で記述できます。
・常に○○を心がけて仕事に取り組んできた(お客様から評価された、等のエピソードを入れる)
・小学生ではじめた○○を社会人になっても続けている(目標のために努力し続けた、等のエピソードを入れる)
性格面や取り組み姿勢など、職務経験以外の自分自身をアピールできる項目です。
具体的な出来事やその時の行動・評価など、エピソードを盛り込むと説得力が出るのでオススメです。
5. 志望理由
履歴書で志望動機を伝えている場合は記載しなくて問題ありませんが、
履歴書を提出していない場合、履歴書で志望動機を書いていない場合は記述した方が良いでしょう。
志望動機を聞くと「時給が高いから」「家から近いから」とおっしゃる方も多いのですが、
応募書類には「自己PR」につながる動機を記載しましょう。
「○○の経験を活かして○○をやりたいため」のように前向きな姿勢が必要です。
職務経歴書に「志望理由」を記載する場合は、必ず一社ずつ書き直してください。
採用担当者は「使い回しをしているな」とすぐに気づきます。
全体のレイアウトが工夫され、読みやすくまとまっていると、「第一印象の良い」職務経歴書になります。
上図のように、A4サイズ2枚程度で収まるとすっきりします。
職歴が多い方は、たとえば「キャリア形式」を選ぶなど、見やすくまとめる工夫があると良いですね。
できるだけ3枚くらいまでに収めるようにしましょう。
項目の並べ方
1. タイトル、氏名、日付
資料の上部に「職務経歴書」というタイトル(大きめのフォント)、作成日(もしくは提出日)、氏名を記載します。
日付はあまり遠過ぎても良くないので、提出日か前日の日付が良いでしょう。
あえて氏名のみ手書きにすることもあります。
2. 職務要約、職務経歴
メインとなる職務経歴の上に、経歴とアピールポイントを要約した文章をつけることが多いです。
短い文章ですが、この後の内容をぜひ読みたい、と思わせる重要な部分です。
職務経歴は人によって分量が違いますが、初めて見る採用担当者が見て分かりやすい記述(レイアウト)にすることが大切です。
表にしたり、色(コピーしてもつぶれないように、適度な濃淡)をつけたり、デザインを工夫するとスキルのアピールにもなります。
3. 活かせる経験・スキル
ここは、自分にとってどの項目を記載するとアピールになるかを考えて選択してください。
「活かせるスキル」「自己PR」のうち、少なくともどちらか1つは記載した方が良いでしょう。
一文が長くならないように適度に「。」を入れる、改行や空白をうまく使う、など読みやすさに留意しましょう。
アピール項目がたくさんある方は、項目を分けて記述すると見やすくなります。
まとめ
今回は、職務経歴書全体のレイアウトや項目について説明しました。
3回に渡って職務経歴書についてご案内してきましたが、人によって「ベスト」の職務経歴書は違います。
まずは定型に沿って作成してみて、そこからご自身をアピールに適したものに進化させていってください。
当社で「職業紹介」「紹介予定派遣」等で企業様にご紹介する方には、職務経歴書の添削・アドバイス等も行っています。
お気軽にご相談ください。