令和6年度 最低賃金の引き上げ(愛知)
派遣社員さんも含め、すべての働く方・企業に影響のある「最低賃金額」。
毎年10月に都道府県ごとの最低賃金「地域別最低賃金」が引き上げられます。
2024年はどのくらい引き上げられるのか?
特に当社のある愛知県の最低賃金についてお伝えします。
現在、愛知県の最低賃金は「1027円」
愛知県の最低賃金は、2023年に41円引き上げられ、現在1,027円となっています。
2023年は前年より41円の引き上げ(過去最大の引き上げ額)で、
初の「1,000円超え」となりました。
最低賃金について
最低賃金については、こちらのページで詳しく説明しています
https://hr-techno.co.jp/topics/minimumwage.html
2024年の10月にはさらに50円アップ予定!「時給1,077円」
2024年8月5日、2024年度の愛知県内の最低賃金を「時給1,077円」に引き上げるよう、
愛知地方最低賃金審議会から愛知県労働局に答申されました。
上げ幅は「50円」で、中央最低賃金審議会が7月25日に示した目安50円と同額です。
(2年連続の「過去最大の引き上げ幅」)
2024年10月1日から適用される見込みです。
10月1日というと、もう1ヶ月ちょっとしかありません!
月給制の方も含め、新しい最低賃金をクリアしているか確認が必要です。
産業別の「特定最低賃金」も12月に引き上げが予想されます
最低賃金には2種類あります。
各都道府県ごとに定められた「地域別最低賃金」と、特定の産業に定められた「特定最低賃金」です。
特定最低賃金とは、地域別最低賃金よりも金額水準の高い最低賃金を定めることが必要と
認められた特定の産業に設定されています。
愛知県の場合は、以下の2種類あります。(金額は令和5年12月16日以降適用)
「製鉄業、製鋼・製鋼圧延業、鋼材製造業」1,059円
「輸送用機械器具製造業」1,028円
特定最低賃金は12月に改定されます。
2024年10月から 地域別最低賃金が1,077円に引き上げられるので、
10月以降は産業は問わず全員「1,077円」になります。
(特定最低賃金を上回っているため)
2024年12月に「特定最低賃金」が引き上げられる場合、
12月から「特定最低賃金」が適用されます。
10月~12月15日(昨年の場合):地域別最低賃金(1,077円)
12月16日(昨年の場合)~ :特定最低賃金(あてはまる産業のみ)
最後に
2024年は全国の平均最低賃金は時給1,054円とすることが決められています。
(2023年は1,004円)
ここまで上がっても、世界的にみれば日本の最低賃金は「先進国最低レベル」。
世界的に賃金額が上昇傾向で、上昇幅も日本は低い水準です。
今後も、毎年の最低賃金上昇は続いていくと思われます。
事業者の方、お勤めの方ともに、毎年お住まいの地域の最低賃金(+特定最低賃金)を確認するようにしましょう。
【参考】
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/chingin/index.html
愛知労働局 https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/jirei_toukei/chingin_kanairoudou/oshirase.html